■水没復旧について
様々な場所でiPhoneを使っていると、
「水の中(浴槽・海中)に落とした」
「台所(洗面所)で水がかかった」
「雨に濡れた」
「洗濯機で洗った」
というアクシデントが少なくありません。
多くの方はiPhoneには防水性があると思われているかもしれませんが、実はあくまでも防沫・耐水性があるに過ぎず、水の中に落としたり、雨に濡れたりして内部に水が入ることがよくあります。
水に濡れたままにしていると、基板回路がショートしたり、基板回路が腐食したりして、最悪修理不可能(データ復旧も不可)となることもありますので、早めの対処が必要です。
【実は水に弱いiPhone】※個人的感想
これまでお客様からご相談又は修理を依頼された経験から個人的な感想を申しますと、最新機種であっても『iPhoneは水に弱い』と言えます。Appleの技術仕様にも『防沫性能、耐水性能、防塵性能を備えており・・・」と書かれており、水の飛沫や噴流に対する耐性はあるものの、『防水』の文字は一切ありません。
したがって様々な環境で水に濡れると、以下のとおり内部に水が入り、様々な障害が発生しているのが事実です。
【水が入りやすい箇所】
スピーカー(上下)、SIMカードトレイ、フロントパネル(画面)とフレームの隙間
【水に濡れたことで起こりやすい障害】
●FaceIDが使えなくなる
●ディスプレイが正常に映らなくなる
●カメラが壊れる
●ドックコネクタが壊れ充電できなくなる
●起動しなくなる、基板回路が壊れる、リンゴループが発生する
【修理】
まずは電源を入れたり充電したりせず、すぐに修理店に持ち込むことをお勧めします。ドライヤーや乾燥剤を使っても、内部の水を取り除くことはできません。
修理に要する時間は、おおむね3時間です。データが消えるか消えないかは復旧作業をやってみないことには分かりません。
【注意事項】
1.水没復旧につきましては、基板修理も含めまして一時的な復旧(データの保存を優先)と捉えてください。水没の影響は徐々に出てくることがあり、ほとんどの修理店では保証期間を設けてないのが現状です。
2.海水による水没は、錆の進行がとても速く様々な影響が出やすいため、買い替えを検討する必要があります。
【価格】
1.パーツ交換による水没復旧につきましては、それぞれ交換パーツに応じた価格となります。
2.基板洗浄を行った場合は、上記価格に5,500円が追加されます。
3.基板修理は2~4万円程度となります。基板回路の不具合箇所の数に応じて高くなる場合があります。